甘酒を手作りするときの発酵温度と温度管理の仕方!
甘酒を手作りするときに最も重要なポイントは何かご存知でしょうか?
それはずばり「温度管理」です。
温度管理が適切にされていないと米麹の発酵が進まず、甘みのない「甘酒もどき」が出来上がってしまいます。
あなたが「自家製甘酒を作ってみようかな?」と思っているのなら、米麹の発酵温度と温度管理の仕方について、まずは正しい知識を身に着けておきましょう。
そうすれば、初めてでも失敗することなく自家製甘酒が作れますよ。
この記事では甘酒作りをするときの米麹の発酵温度と温度管理の仕方についてご紹介していますので、参考にしてみてください。
米麹の発酵温度とは?
一般に米麹に含まれる麹菌が最も活発に働く温度は、60℃だと言われています。
したがって、米麹を発酵させている最中は常に温度を55〜65℃にキープしていなければいけない、ということです。
麹菌は高温に弱いため、温度が高すぎれば麹菌が死滅してしまいます。
逆に低すぎれば麹菌の活動が鈍くなり、十分に米麹の発酵が進みません。
結果、甘酒なのに甘さがいまいちという失敗作が出来上がってしまうわけです。
温度管理のポイント〜炊飯器編〜
甘酒を炊飯器を使って作る場合の温度管理のポイントは、いかに8時間の発酵時間中に米麹の温度を60℃にキープするかです。
そのまま炊飯器の蓋を締めて保温してしまうと、米麹の温度が上がりすぎてしまいます。
したがって、基本的には炊飯器の蓋は開けたまま、上に水で濡らした布巾などをかけて発酵させる方法がオススメ。
温度を見ながら米麹をかき混ぜたり、布巾をかけたり外したりして、60℃が保たれるように調節してください。
4時間も経過すれば、段々と甘酒特有の甘い匂いが漂い始めます。
甘酒作りが成功しているサインなので、あと残りの4時間も気を抜かずに頑張りましょう。
温度管理のポイント〜水筒編〜
水筒を使って甘酒を作る場合は、あらかじめ使う水筒を熱湯で温めておきましょう。
そうすることで、水筒に米麹を移したときに温度が下がってしまうことを防ぐことができます。
次にお鍋にお米と米麹、お水を入れて加熱し、65℃くらいまで温度を上げましょう。
この時、米麹を沸騰させてしまわないよう、注意して下さい。
火からお鍋を下ろしたら、水筒の中のお湯は捨て、冷めてしまう前に手早く米麹を水筒に入れます。
あとは水筒の蓋を締めて、タオルなどで包んで保温します。
この方法なら、水筒に米麹を移す時に気をつければ、発酵中の温度管理が不要です。
そのため、炊飯器で作る場合と比べ、比較的簡単に甘酒を作ることができるでしょう。
寒い季節の場合は、保温バッグなどにカイロを数枚貼って保温する方法がオススメです。
水筒はスープジャーなどでも代用することができます。
まとめ
以上、甘酒作りをするときの米麹の発酵温度と温度管理の仕方についてご紹介させていただきました。
炊飯器を使って作る場合と水筒を使って作る場合では、温度管理をする際のポイントが異なります。
炊飯器
- 常に60℃から±5℃以内の温度なキープする
- 炊飯器の蓋は閉めず、布巾を被せたり、外したりして温度を調節する
- 1時間に1度程度の頻度でかき混ぜる
水筒
- 水筒はあらかじめお湯などで保温しておく
- 65℃に温めた米麹を冷やさないように、素早く水筒に入れて蓋をする
- タオルやひざ掛けなどで包んで保温する
温度管理がきちんとできてさえいれば、甘酒づくりの90%は成功したようなものです。
ポイントをしっかり押さえて、ぜひ自家製甘酒づくりを成功させましょう。
甘酒はあまり手作りするというイメージがないかもしれませんが、手間暇かけた分だけ市販品よりも栄養価の高いものが出来上がります。
ぜひチャレンジしてみてください。
化学調味料などが無添加のため安心して飲むことができ、整腸作用やアンチエイジング効果など、健康面で私たちに様々なメリットをもたらしてくれますよ。