甘酒づくりに失敗!その原因と再利用の仕方
自宅で甘酒を試しに作ってみたら「甘酒のはずなのに甘さがいまいち」なんて経験はありませんか?
それは典型的な甘酒作りの失敗例です。
甘酒は麹菌の醗酵に8時間ほど時間がかかるため、自宅で作るにはとにかく手間がかかるもの。
出来上がりを楽しみに手間暇かけて作ったのに、失敗してしまうとガッカリですよね。
甘酒作りに失敗しないために、まずはなぜ失敗してしまうのか、その理由を知っておきましょう。
この記事では甘酒作りに失敗してしまう理由と、もしも失敗してしまった場合の対処法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
なぜ甘酒作りに失敗してしまうのか?
1.温度管理が不適切だった
甘みのない甘酒が出来上がった場合、発酵中の温度管理に問題があった可能性が高いです。
米麹で作る甘酒は、麹菌がお米のデンプンを分解してできるブドウ糖によって甘くなります。
しかし、発酵中の温度が高すぎたり、低すぎたりするとうまくデンプンの分解が進みません。
つまり甘酒作りにおいて最も大切なのは、温度管理だと言えるでしょう。
麹菌が一番活性化する温度は60℃です。
米麹を発酵させている最中は、適宜温度が60℃に保たれているかどうかを料理用の温度計などで確認するようにしてください。
また、混ぜ方が不十分で米麹の温度にムラがあると、失敗してしまうこともあります。
温度を確認する際に、一緒に米麹全体が均一な温度になるようにかき混ぜるとよいでしょう。
2.雑菌が混入した
次に多い失敗としては、米麹に腐敗菌などの雑菌が混入してしまったケースです。
使う道具の煮沸消毒が不十分だったり、手に雑菌がついたまま米麹を触ったりすると、米麹に雑菌が混入してしまうことがあります。
そのまま発酵を続けると次第に米麹から酸っぱいような臭いがし始め、すぐに失敗してしまったことがわかるはず。
そうなると、雑菌のみを取り除くことは不可能なため、残念ですが作り直すしかありません。
失敗した甘酒を甘くする方法ってあるの?
甘みがイマイチな場合、再度60℃の温度で発酵させると甘くなる可能性があります。
温度が低すぎて失敗したケースは麹菌の活動が鈍くなっているため、再度温め直し、本来よりも短めの2?4時間程度保温してみましょう。
ただし、温度が上がりすぎていて失敗してしまったケースでは、この方法は使えません。
麹菌は熱に弱く、高温で加熱されると死んでしまうためです。
甘さがイマイチな甘酒のおすすめ再利用法
甘さがイマイチとはいえ、甘酒の失敗作も栄養価が高く、そのまま捨ててしまうのはかなり勿体無いです!
本来の甘酒より少し劣るものの、含まれる成分は同じなので、きちんと料理に使って食べきってあげましょう。
手軽にできるのは、カブやキュウリの浅漬けです。
甘酒の失敗作に一掴みほどの塩を入れ、薄くスライスした野菜を漬けるだけでなのでとっても簡単。
1?3日程度冷蔵庫で寝かせると、浅漬けが出来上がります。
一般的な漬物とは違い、米麹がついたまま食べるのがおすすめです。
野菜のシャキシャキ感を楽しみたいなら短め、しなしなした浅漬けが好きなら長め、というふうに漬け込む時間は好みに合わせて調節してみてくださいね。
まとめ
以上、甘酒作りに失敗してしまう理由と、もしも失敗してしまった場合の対処法をご紹介させていただきました。
甘酒作りに失敗してしまう理由は次の通り。
- 米麹の温度管理が不十分で、デンプンの分解が進まなかった
- 米麹に雑菌が混入してしまった
「失敗は成功の母」という言葉もありますが、きちんと失敗してしまった理由がわかれば、同じ失敗は繰り返さずにすみますよね。
私も実は何度か甘酒作りを失敗しているのですが、その経験から温度管理が甘酒作りの成功の鍵といっても過言ではありません。
どのくらいの温度なのかは見た目でわからないので、甘酒作りをするときには普段あまり使うことのない料理用の温度計が大活躍しています笑
一度失敗してしまったことがある方は、この記事を参考に温度管理の仕方を見直して、ぜひ甘酒作りに再チャレンジしてみてください。
出来上がった甘酒の美味しさにきっと驚きますよ!