自家製甘酒の作り方〜酒粕編〜 酒粕の入手場所も
近頃甘酒が健康にいいと話題になっていますが、甘酒にはいくつかの種類があることをご存知でしょうか。
実は米麹で作られたものと、酒粕で作られたもの、どちらも同じ「甘酒」と呼ばれているのです。
しかし、原材料が違えば当然味や作り方も異なります。
米麹で自家製甘酒を作るとなると手間も時間もかかりますが、酒粕を使えばずっと簡単に自家製甘酒を作ることができるんです!
今回は酒粕を使った自家製甘酒の作り方と、酒粕の入手場所についてもご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
酒粕を使った自家製甘酒の作り方
米麹の場合は、麹菌の働きによって米麹を発酵させることで甘酒ができあがります。
一方、酒粕を使って自家製甘酒を作る場合は発酵の過程がないため、もっと短時間で簡単に甘酒を作ることができるのです。
材料
- 酒粕(板粕) 100g
- 水 800cc
- 砂糖 70g
作り方
- 板粕をちぎって鍋に入れ、水をかけてしばらく置き、柔らかくなったら混ぜる。
- 全体が均一になったら鍋を火にかけ、沸騰するまで焦げ付かないようにかき混ぜる。
- 沸騰したところで砂糖を加え、ひと煮立ちさせれば出来上がり。
沸騰してから長時間煮た立たせるとせっかくの風味が飛んでしまうので、砂糖を加えてひと煮立ちしたところで火を止めましょう。
最後にお好みでお塩をひとつまみほど加えると、全体の味が引き締まりますよ。
出来上がった甘酒は冷蔵庫で保存し、一週間を目安に飲みきってください。
そもそも酒粕ってなに?
酒粕はお酒が出来上がる過程で生み出される副産物のことをいいます。
お米に含まれるデンプンが分解されてできた糖を、酵母がアルコール発酵させることによってお酒ができるのですが、お酒を絞ったあとに残る絞りかすがいわゆる酒粕です。
見た目は白く、ねっとりとしてチーズによく似ているのが特徴といえるでしょう。
市販されている酒粕を見ると、なんだかどれも同じように思えるかもしれません。
しかし、使われているお米の種類や絞り方などによっても、風味ややわらかさなどが大きく異なります。
いくつか試してみて、自分好みの酒粕を見つけてみてくださいね。
酒粕は生ものなので、もしも一度に全量を使い切れない場合には、かびてしまわないように保存方法には注意しましょう。
常温だと発酵が進んでしまい、風味も変わってしまいます。
基本的には市販されているフリーザーバッグなどに入れて空気を抜き、冷蔵庫で保存してください。
冷凍する場合は、1年程を目安に使い切って。
酒粕の購入場所
最近ではスーパーでも酒粕をよく見かけるようになりました。
板状の酒粕を四角く切って袋詰めした「板粕」と呼ばれる酒粕であれば、比較的簡単に手に入れることができるでしょう。
粕漬けによく使われるクリーム状の「踏み粕」と呼ばれる酒粕は、近所に酒屋さんや酒蔵があれば、そこで購入できる可能性があります。
気になる場合は相談してみてみるとよいでしょう。
まとめ
以上、酒粕を使った自家製甘酒の作り方と、酒粕の入手場所についてご紹介させていただきました。
酒粕を使った自家製甘酒の作り方のポイントは以下の通り。
- 板粕はそのままだと溶けにくいため、適当な大きさにちぎる
- 沸騰してから長時間煮た立たせるとせっかくの風味が飛んでしまうので、砂糖を加えてひと煮立ちしたところで火を止める
寒い季節は甘酒を飲むと、体がぽかぽか温まります。
小さじ1程度のしょうがを加えてあげると更に血行が促進されて代謝が上がるので、冷え性改善などにも効果が期待できるでしょう。
また、酒粕にはタンパク質やミネラルなどをはじめとした様々な栄養素が含まれているため、食事だけで取りきれない栄養素のチャージにもぴったりです。
食生活の偏りなどが心配な方は、ぜひ自家製甘酒をつくって健康のために一日一杯の甘酒を飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。