牛乳の飲み過ぎは命に関わることも!?子どもは貧血になることも?
牛乳と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
骨を作る、カルシウムがたっぷり入っているなど体にいいイメージですよね。
ただ牛乳も飲みすぎると命に関わることがある、子どもは貧血になるという話は聞いたことありますか?
私自身は初めて聞いたのですが、実は有名な話のようです。
牛乳を飲みすぎてしまうとどんなことが体に起こるのか調べてみました。
牛乳の飲み過ぎで死や骨粗鬆症のリスクが高まるって本当?
牛乳を飲みすぎてしまうと死や骨粗鬆症のリスクが高まるというのは本当なのでしょうか?
そのことについて、いくつか検索をかけてみました。
すると、確かにそういった記事は見つかるのですが、死や骨粗鬆症のリスクが高まるという意見と、このリスクが本当であるという科学的根拠はないといった意見が二分化されていました。
毎日牛乳を飲んでいる人はたくさんいますし、どちらが正しいのかはっきりしてほしいところですよね。
ただ、なぜ牛乳の飲みすぎについて意見が二分化されてしまったのか気になりませんか?
骨粗鬆症に関していえば「病気にならない生き方」という1冊のミリオンセラー本にあるようです。
この本の中に、カルシウムを過剰に摂取すると、血中濃度が高まり、その濃度をおさめるために体内にある必要なカルシウムまでが尿と一緒に排出されてしまうといった内容があります。
つまりカルシウムがたくさん含まれている牛乳を飲み過ぎることによって、骨粗鬆症のリスクが高まるというのです。
またこの本以外にも牛乳には飽和脂肪酸が含まれており、過剰に飲むことによって血液の粘度が上がり、血液循環を悪くしてしまうといった研究結果があるようです。
これが原因で脳梗塞や心筋梗塞、脂肪が増えることによって糖尿病や肥満を引き起こす可能性があるとか・・・。
牛乳をよく飲む欧米人は骨粗鬆症になる方が多いというデータもあり、スウェーデンでは牛乳を1日3杯以上飲んだ場合に死亡率が高まるという研究結果があるそうです。
そういわれると牛乳ってすごく危険な飲み物ですね・・・。
これに対してもう1つの意見ですが、実際に骨粗鬆症のリスクが高まるといった報告は専門家の中ではよせられておらず、日本人のカルシウム摂取量は1日最低限の600mgに達していないとありました。
骨粗鬆症はカルシウム不足が原因のため、牛乳をたくさん飲むことによって骨粗鬆症の予防になるようです。
その上、骨粗鬆症になりやすい危険因子には遺伝的要素も含まれており、黄色人種や黒人と比べて、その因子が多い白人の方が発症しやすいともありました。
また死亡率に関しては乳製品を摂取することで大腸がんを防ぐといった相反する研究結果もあります。
この件について調べていくと、いまだにこの論争が続いているようで、どちらが正しいというはっきりとしたものはないようです。
個人的には牛乳を飲み過ぎてお腹をくだした経験もあるので、牛乳の飲み過ぎはやめた方がよいかと思います。
これについてはよくよく調べてからご自身で判断することをおススメします。
子どもが牛乳を飲む時の注意点とは?
牛乳を飲ませ過ぎるとよくないといった論争はありましたが、実際に子どもに牛乳を飲ませるときはどんなことに注意したらよいのでしょうか?
まず子どもが牛乳を飲み始めてもよい時期とされているのはいつか知っていますか?
実は、1歳を過ぎてから飲み始めてもよいとされています!
栄養豊富な飲み物であるのに、やや意外な感じがしますね・・。
ただ、なぜ1歳を過ぎてからなのか気になりませんか?
その理由は2つあります。
1つはアレルギーになる可能性があること、もう1つは貧血になりやすいことです。
1歳になるまでの赤ちゃんの体は消化能力が発達していません。
牛乳に含まれるたんぱく質を十分に分解することができず、じんましんや呼吸困難などアレルギーを引き起こす可能性があるのです。
また牛乳の中にはカルシウムはあっても、鉄分がとても少なく、必要以上に摂取すると貧血になってしまう可能性もあります。
これは1歳以降の子どもにも当てはまることですが、牛乳を飲み過ぎるとお腹が膨れてしまい、その後のご飯を食べることができなくなってしまうのです。
その結果、必要な鉄分を取ることができず、貧血を起こす原因となるのです。
栄養があるからといった理由で、子どもに牛乳をたくさん飲ませているお母さんは気をつけなければいけないですね!
ただ1歳に達していない赤ちゃんがいるご家庭でも、離乳食として牛乳を使いたい人はいるのではないでしょうか?
もし1歳に満たない赤ちゃんがいる場合、生後7〜8ヶ月以降に加熱した状態で、離乳食として使うようにしましょう。
1歳を過ぎてから飲ませる場合ですが、最初に冷たい牛乳を与えてしまうと胃に負担をかけてしまうので、温めた後、常温に戻してから少量でスタートしてみましょう。
少量飲ませてみて、大丈夫であれば続けて飲ませるようにしていきます。
飲ませ過ぎないように注意し、食事の時は鉄分のあるものを食べさせるようにすると、貧血の心配もなく安心です。
我が家の場合ですが、シチューとして牛乳を使い、その具は鉄分のあるホウレンソウや赤身の魚などを使用しました。
体も温まりますし、カルシウムと鉄分が一気にとれるので、おススメですよ!
牛乳を飲む時の適量とは?
ここで牛乳を飲み時に適量はどのくらいなのか気になりませんか?
牛乳の適量について調べてみたところ、体系や身長にもよりますが、子どもの1日の最大量は400ml、大人は1日およそ600mlといわれているようです。
400mlというとコップ2杯分、600mlだとコップ3杯分でしょうか。
これはチーズやヨーグルトなどの乳製品も含めての量とのことなのですが、なんだか多い気もしますね・・・。
ただ先ほど調べた通り、毎日牛乳を400ml、600mlだと飲み過ぎになってしまい、子どもに関しては貧血にもなりかねません。
私もそうなのですが、牛乳を飲むとお腹が痛くなってしまう方にとっては大変な量ですよね。
そこで1日の量を子どもは半分の1日100ml、大人であれば200mlでコップ1杯分をおススメします。
子どもに関してはお腹が痛くなれば、その量よりも少なく調節していき、お腹が痛くなってしまう方はヨーグルトなど他の乳製品で調節していくのです。
これによって1日に必要なカルシウム量を取り過ぎることなく、他の食材で補うようにすればバランスよく栄養をとることができるのではないでしょうか?
ただカルシウムのことを気にしながら献立を考えると、混乱してしまいますね・・・。
あくまで目安として頭に入れておく方がよいでしょう。
まとめ
今回調べた牛乳の飲み過ぎについてどんなことが起こるのかまとめてみました。
- 牛乳を飲み過ぎると、死や骨粗鬆症になるというのは意見が二分化しており、いまだ正しいことははっきりしていない
- 子どもに牛乳を飲ませるときは1歳を過ぎてから
- 牛乳の飲み過ぎは子どもの場合、アレルギーや貧血を起こす可能性がある
- 牛乳の適量について子どもの場合は1日400ml、大人は600mlのため、飲み過ぎないように調節する必要がある
栄養の高い飲み物と思っていた牛乳ですが、骨粗鬆症は別としても、飲み過ぎると体にはよくない傾向がありましたね。
元々私は牛乳が飲める体質ではないので、毎日飲む生活はしていなかったのですが、牛乳を毎日飲む人にとっては量を調整した方がよい結果となりました。
ちなみに私には1歳になったばかりの子どもがいますが、まだちゃんに牛乳を飲ませたことがありません。
今回の件を調べてみて、子どもに牛乳を飲ませるときは、1日1杯くらいに考えていた方がよさそうです。